友達に「プログラミング始めたんだ」と話すと、妙に期待された顔をされてしまいます。そんな顔をされても、プログラミングを覚え、定時で帰るという野望への道は長く険しく一朝一夕でたどり着けるものではありません。当時、まだコードの“こ”の字もまともに書けずにいた私はとりあえずProgateから始めました。
Progate1周目は工場ライン作業
というのも、ProgateでPython、SQL、HTML/CSSを触ってみた1周目は、まるで工場のライン作業のようでした。画面に出てくる指示に従ってキーボードを叩き、Enterキーを押す。何も考えずに叩くだけです。正確に言えば、私は「理解しているように見えるが、ただ機械的にキーボードを押しているだけの人」でした。
Pythonで迷子
Pythonの講座で「変数に値を代入してみよう」とあったので、
「ふむふむ…x = 5 ね。はい、できた!」
しかし、何のためにそんなことをしているのかよく分かりませんでした。
SQLでさらに混乱
SQLではさらに混乱が加速しました。
「SELECT * FROM users WHERE age > 20;」
…何をSELECTしているのか、何がFROMなのか、WHEREって何?文字を打つ指が止まり、ただ画面とにらめっこです。講座の手順通りにコピペすれば動きますが、それだけのことでした。
HTML/CSSも魔法のよう
HTML/CSSも同じでした。
「divタグを作って、色をつけてみよう」
指示通りに書きました。でもなぜそのdivに色がつくのかは理解できません。ブラウザの画面を見ながら、まるで魔法を見ている子ども状態でした。
少しずつわかる楽しさ
そんな日々が続きました。1周目は本当に「Progateに囚われた人間」でした。毎日、課題をこなしてはエラーに絶望し、わからないことだらけで自分の頭の悪さに打ちひしがれます。しかし、少しずつですが、ある瞬間に「なるほど!」という瞬間が訪れます。
Pythonで初めて理解できた瞬間
ある日、Pythonでリストの問題を解いていました。
「リストの中身をループで出力してみよう」
初めは意味不明でしたが、画面に出力された文字列を見て、
「あれ?これ、私が思った通りの結果になってる!」
少しずつ魔法が手の中に
その瞬間、Progateでの作業がただの文字入力作業から、ちょっとしたゲームのように感じられるようになりました。SQLのWHERE句で条件を変えたり、HTMLのタグを入れ替えたりするだけで画面が変化します。小さな達成感の連続です。
そして気づきました。1周目で全然理解できなかったことも、2周目、3周目で「あれ?前よりわかる…!」となります。最初は魔法に見えていた画面も、少しずつ自分の手の中に収まっていく感覚があります。
初心者でも楽しいProgate
今では、Progateの課題をクリアすると、ついニヤリとしてしまいます。
「よし、私、今日も魔法を操ったぞ…!」
もちろんまだまだ初心者でしたし、エラーに絶望する日もありました。でも、それも含めて楽しいです。何より、自分がちょっとずつ前に進んでいるのが実感できます。
プログラミングは、最初はわからないことだらけで、手探りで進むしかありません。でも、Progateならその手探りを心地よく感じるの難易度で、少しずつ理解できる喜びを与えてくれます。
初心者へのメッセージ
だから、同じく初心者のあなたへ。
「私も全然わからなかった。でも、やってみたら意外と楽しかった」
これが私の正直な気持ちです。
もし今日、あなたがProgateの画面を前に頭を抱えているなら、安心してください。あなたは一人じゃありません。そして、その迷子状態すら、道が開ける日が必ず来ます。
そう、プログラミング初心者であることは、ちょっとした冒険なのです。