はじめに
プログラミングを始めたばかりのころ、Pythonの入門書を片手に「おぉ、これがコードか!」とひとりで盛り上がっていた時期がありました。
その中でやたらと耳に入ってきた単語があります。
API。
「なんかカッコいい響きだし、プロっぽい!」
そんな単純な理由で、私はAPIに憧れを抱きました。
API=プログラミングの世界を広げるパスポート?
当時の私はこう思っていました。
APIは、プログラミングの世界を広げる“パスポート”だ。
APIを使えれば、ネットの向こうにあるデータを自由自在に操れる。
そうすれば、なんだか一気にエンジニアっぽくなれる気がする…。
頭の中では、未来の自分が堂々とキーボードを叩いている姿が浮かんでいました。
――もちろん、その未来はまだ来ていないんですけどね(笑)。
初めての挑戦:天気データを取ってみた
「よし!まずはAPIを叩いてみよう!」と勢いよく挑戦した私は、サンプルコードを真似しながら、ある地域の天気データを取得してみました。
Pythonの画面にズラズラと出てきたのは、温度とか湿度とか風速とか…。
「おぉぉ!ついにAPIを使えた!」
…で、次の瞬間、固まりました。
「で、どうするの?」
そう、私はデータを取ることに成功したものの、そのデータをどう活かせばいいのか全く思いつかなかったのです。
取得したJSONの中身を見ながら「うーん、湿度80%か…。で?」と独り言を繰り返す初心者。完全に使い道を見失っていました。
憧れは止められない
正直なところ、APIを実際に使った初体験は「で、データを取ったはいいけど、どうしよう?」という結果で終わりました。
でも、不思議とモチベーションは下がりませんでした。
なぜなら、APIは私にとって「憧れの象徴」だったからです。
プロっぽいことをしてみたい、その気持ちだけで十分楽しかったのです。
「憧れましょう」
野球の大谷翔平選手が言った名言に、こんなものがあります。
「憧れるのはやめましょう」
カッコいいですよね。プロの世界で戦う人だからこそ出てくる言葉。
でも、初心者の私にはこう言いたい。
「分からなくても難しくてもいいから、憧れましょう!」
大谷選手に逆らうようで恐縮ですが(笑)、初心者にとって憧れは原動力です。
分からなくても、無意味でも、ちょっと背伸びして憧れ続ける。
それがきっと、上達への近道になるんじゃないかと思います。
おわりに
APIを理解するにはまだまだレベル不足だったあの頃。
でも、APIに憧れ、試してみて、失敗したこと自体が「いい経験」になりました。
今もまだ初心者の域を出ていませんが、「分からなくても憧れる」精神でこれからも進んでいきたいと思います。
皆さんもぜひ、自分なりの“憧れの象徴”を見つけてみてください。
たとえ今は分からなくても、未来の自分がクスッと笑える思い出になるはずです。
✍️ まとめ
- APIは「プログラミング世界を広げるパスポート」
- 天気データを取ってみたけど「で、どうするの?」状態
- 分からなくても憧れは止めない!